I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
幸せだった。
だけど、すぐにそれは崩れ去った。
夜、俺が買い物をして帰る途中、道路の反対側に美歌がいることに気付いた。
横断歩道は無いけれど、車も走っていなかったし、思わず名を呼び、こっちこいよ、と呼んでしまった。
すると美歌は嬉しそうに此方へ向かってきた。
可愛いな、と思いつつ見つめていると、急に耳の鼓膜を裂くような、キキィーッというブレーキ音が鳴り響いた。
『美歌!!』
叫んだ時には既に遅く、美歌は大型トラックに退かれた。
何メートルか先に跳んだ美歌に俺は駆け寄った。
辺りは美歌の赤い血に染め上がり、美歌はボロボロになっていた。
一瞬の出来事だった。
何度名を呼んでも、中に残った血が溢れてくるばかり。
頭の中が真っ白になった。
それから先のことは、あまり覚えていない。
ただ、はっきりとわかるのが、俺のせいで美歌が死んだという事。
あの時、少し我慢して呼ばずにいれば。
あの時、もっと早く気付き美歌を押し退けていれば。
未だに、そんなことばかり、思ってしまう。