I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
「…お前と美歌は違う」
我ながら、なんつー情けない声なんだと、思うほど気力のない声色。
「…むしろ、お前を見るたび、美歌を…っ、」
そこまで言ってやめた。
美樹だって、自分と姉が似ているのを知っていて、態々俺の前にいるわけがない。
自分の好きな相手の傷をえぐるようなことは、美樹はしない。
美樹が俺の家で働いているのは、俺が頼んだからなのだ。
美樹を見ると、恋人を思い出して辛い。
だが、たまに、美歌といるような気になれる。
単なる俺の我が儘だ。
それをわかっていて、傍にいるのは、お人好しな上に、それほど俺が好きだかららしい。
「直人くん、無理しなくていいんだよ? お姉ちゃんに会いたいって、泣きたいなら泣けばいい…」
そう言って、優しく俺を包み込んだ。