I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
「なんで、もっと早く言わなかった。」
声が低い。
怖い
―彼が怖い。
「ごめん、なさい…」
私はただ俯いて、謝る事しか出来なかった。
視線が痛い。
彼は呆れたように、はぁ、と溜め息を溢す。
「だから、俺の事知ってたのか。…厄介だな。」
まぁいい、また話そう。
俺は、もう帰る。
彼は私から離れてそう言い捨てると、ドアを開けて出ていった。
私は乱れた服を整えながら、溜め息を吐く。
帰ろう。