I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】




「なんで、もっと早く言わなかった。」



声が低い。

怖い


―彼が怖い。



「ごめん、なさい…」



私はただ俯いて、謝る事しか出来なかった。




視線が痛い。



彼は呆れたように、はぁ、と溜め息を溢す。



「だから、俺の事知ってたのか。…厄介だな。」




まぁいい、また話そう。

俺は、もう帰る。





彼は私から離れてそう言い捨てると、ドアを開けて出ていった。





私は乱れた服を整えながら、溜め息を吐く。



帰ろう。



< 75 / 146 >

この作品をシェア

pagetop