花嫁に読むラブレター


 ぎょっとして、勢いよくステイルを振り見た。

 自分の気持ちが筒抜けかもしれないという意識はあっても、まさか直球で躊躇なく訊ねられるとは思っていなかった。マイアは目を瞠り、口をぽかんと開けた。

「あれ、違った?」
「違わない……けど……」

 マイアだって年頃の女の子だ。

 ムードある告白を夢見ていなかったわけではない。自分からなんて想いを伝えるなんて、長い間一緒に生活してきた間柄でも恥ずかしい。いつかはステイルから告白してもらうものだとばかり考えていた。つい最近、ステイルがマイアに実は恋愛感情を抱いていないとわかるまで。

 少し遅れて、マイアの心臓が騒ぎだした。

 寒さで感覚すらなくなってきた頬に、熱を感じる。

「マイアはわかりやすいから僕じゃなくてもすぐにわかるよ。おばさんだってわかってるから、ああやってユンさんとの結婚を勧めるんじゃないかな。
 ――マイアのことを思ってるからこそだと思うよ」
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