the number
翌日、母も失踪した。



僕が学校に行っている間の出来事で帰宅したときには家にいつもいたはずなのにその日は家にいなかった。

どこか買い物に出掛けてるかと思ってはいたが
それ以降、母が帰ってくることはなかった。


もしかしたら父の失踪を苦に自殺をかんがえたのだろうか



そんなことはないはずだ。
だってまだ僕がいるのにそんなことするはずがない



考えても考えてもマイナスなことしか思い浮かばない







その日から僕は突然の出来事でのショックから学校を休むようになった。


人生で初めて大泣きした。


大切な両親を失うこと、今後先が見えない不安、生きていくこと自体が苦しくなってきた。




もう死にたい







そう思ったときには僕はもう2階の窓に立っていた。






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