ショコラ SideStory
「じゃあ、行ってくるから」
「帰りは何時だ?」
「そうね。最低でも夕飯は食べてくるわ」
「遅くなるようなら電話しろ」
「未成年じゃないんだから嫌」
「こら、詩子ー!」
つっかかってきたって知らないわよ。
あたしはシカトして店を出ようとしたのだけど、宗司さんは必死こいて親父を説得していた。
「あ、あの。ちゃんと責任もって送りますから。ご心配なく」
「当たり前だ。あんまり遅くなるなよ」
「ああもう、行くわよ。宗司さん」
週にたった一度の、共通のお休みの日よ?
っていうか、そういう日を作りたくて、宗司さんの塾は水曜を休みにしたんじゃない。
だったら遠慮なんかすんなってのよ。
親父だって、母さんとヨリを戻したんだからあたしにはそんなに構わなくなるんじゃないかと思ったけど。
そんなことないわね。ウザさ健在。
誰かどうにかしてほしい。