ショコラ SideStory
*
「こんにちは」
カランという鈴の音とともに、和美が顔を出したのはまだ昼のランチの忙しさが続いている時間だった。
「あらぁ。いらっしゃい。久しぶりね、和美ちゃん」
「詩子さん、お久しぶりです。今日はフラッペ食べたくて」
「ホント? ありがとう、嬉しいわ。ねぇ、マサー。和美ちゃん来たよ」
知ってるよ。
でも今手が離せないんだよ。
昼食時はビーフカツサンドやパスタの調理に忙しい。今だって注文が四つほど溜まっていて身動きが取れない。
「まだかかる? んもう、あたしが作って出すわよー」
マスターが作ったビーフカツサンドを両手に持って、詩子がせわしなく厨房から出て行く。
待てよ、俺が作る。と言いたいところだけど、本気で手が空かないから仕方ない。
「頼む、詩子」
「んー、おけ」
詩子は手際よくフラッペを作り始める。ああそこ、マンゴーの切り方雑だな。盛り方もさぁ、もうちょっと形整えろよ!
「お待たせぇ、和美ちゃん」
ああああ、それで出すのか、お前。
思わず手を伸ばしてしまう。でも、店内から聞こえてきた声に俺の動きは止まった。
「こんにちは」
カランという鈴の音とともに、和美が顔を出したのはまだ昼のランチの忙しさが続いている時間だった。
「あらぁ。いらっしゃい。久しぶりね、和美ちゃん」
「詩子さん、お久しぶりです。今日はフラッペ食べたくて」
「ホント? ありがとう、嬉しいわ。ねぇ、マサー。和美ちゃん来たよ」
知ってるよ。
でも今手が離せないんだよ。
昼食時はビーフカツサンドやパスタの調理に忙しい。今だって注文が四つほど溜まっていて身動きが取れない。
「まだかかる? んもう、あたしが作って出すわよー」
マスターが作ったビーフカツサンドを両手に持って、詩子がせわしなく厨房から出て行く。
待てよ、俺が作る。と言いたいところだけど、本気で手が空かないから仕方ない。
「頼む、詩子」
「んー、おけ」
詩子は手際よくフラッペを作り始める。ああそこ、マンゴーの切り方雑だな。盛り方もさぁ、もうちょっと形整えろよ!
「お待たせぇ、和美ちゃん」
ああああ、それで出すのか、お前。
思わず手を伸ばしてしまう。でも、店内から聞こえてきた声に俺の動きは止まった。