ショコラ SideStory
*
ようやく注文の品を出し終えた時には、和美は既にフラッペを食べ終えていた。
「あ、マサさん」
「ごめん、なかなか出てこれなくて」
「ううん。忙しい時間に来ちゃってごめんね」
にこりと笑った和美は、気まずそうに時計を見た。
「私ももう行かないと。講義に間に合わなくなっちゃう。水曜日のデート、楽しみにしてるね、マサさん」
「……ああ」
会話時間にして三分。
ウルトラマンってこんな短時間で怪獣を倒していたのか。すげーな。
「お支払い」
「いいよ。俺が出しとく」
「でも」
「いいから」
若干ぎこちなくなった笑顔で扉を出て行く和美を見送る。
厨房に戻ると、注文を聞いて戻ってきた詩子が呆れたような声を出した。
「少しくらい抜けて送って行って上げてもいいのに」
「俺無しで昼は回らないだろ」
「何とかするわよ。……和美ちゃん寂しそうだったのに」
「いいよ。今は仕事中だ」
素っ気なくいい、俺は唇を噛みしめる。
余計なお節介するなよ。
俺は今、上手く和美に優しくする自信がないんだ。
ようやく注文の品を出し終えた時には、和美は既にフラッペを食べ終えていた。
「あ、マサさん」
「ごめん、なかなか出てこれなくて」
「ううん。忙しい時間に来ちゃってごめんね」
にこりと笑った和美は、気まずそうに時計を見た。
「私ももう行かないと。講義に間に合わなくなっちゃう。水曜日のデート、楽しみにしてるね、マサさん」
「……ああ」
会話時間にして三分。
ウルトラマンってこんな短時間で怪獣を倒していたのか。すげーな。
「お支払い」
「いいよ。俺が出しとく」
「でも」
「いいから」
若干ぎこちなくなった笑顔で扉を出て行く和美を見送る。
厨房に戻ると、注文を聞いて戻ってきた詩子が呆れたような声を出した。
「少しくらい抜けて送って行って上げてもいいのに」
「俺無しで昼は回らないだろ」
「何とかするわよ。……和美ちゃん寂しそうだったのに」
「いいよ。今は仕事中だ」
素っ気なくいい、俺は唇を噛みしめる。
余計なお節介するなよ。
俺は今、上手く和美に優しくする自信がないんだ。