ショコラ SideStory
母さんに伝えた安心感からか、あたしたちはコトを終えた後すっかり寝入ってしまった。
脱いだままのワンピースはしわくちゃになり、化粧も落とさず一晩を過ごしたあたしのお肌もお疲れモード。
最高の夜が明けた朝はやたらに現実的だ。
朝一番にシャワーを借りて、さっぱりと洗い流す。
「昨日アイス食べなかったね」
「そうね。また今度来た時食べるからとっといて?」
「今度は叱られてもいいから、マスターに宣言しとく。詩子さんが帰って怒られるかと思ったら気が気じゃないよ」
「叱られたって知ったことではないんだけどね。まあ気持ちだけ受け取っておくわ」
軽い調子で流したつもりが、真剣な顔で両手を掴まれる。
あれ、なんかどきどきしちゃう。
「俺は本気」
「……」
「いつか詩子さんと結婚したいと思ってる」
「……宗司さん」
これって。プロポーズなのかな。
嬉しくてにやけてしまうんだけど。