ショコラ SideStory


 目を開けると、自分の家とは違う天井が広がる。


「起きた?」


頬杖を付きながらあたしの顔を覗き込むのは宗司さん。


「……おはよ、宗司さん」


勢いで始まったとはいえ同棲生活一日目だというのに、昨日のあたしたちはどうにも気分が盛り上がらず、同じベットで背中合わせに寝た。


「今朝は俺が飯作るね」

「ん。ありがとう」


あたしはのそのそ起きだして、風呂場に向かう。
ユニットバスだから、洗面台がそこにしか無いのだ。

一軒家での暮らしに慣れているあたしにとっては、宗司さんの部屋ははっきりいって狭い。
ワンルームだもん。ここにずっと二人って絶対無理があると思う。


「……新しいお部屋借りようかぁ」


風呂場から出ながらそう言うと、宗司さんはフライパン片手に困り顔だ。


「順番違うんじゃない?」

「……そうね」


でも、順番待ってたらいつになるのよ。
ここだって一人住まいの契約なんだろうし。二人で住んでるのがバレたらどっちみち追い出されるじゃん。

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