ショコラ SideStory

【マサくんが毎日帰り待っていて、なんだかあてられているような気になります。でも、今まで俺がちょくちょくショコラに出入りしてたことを考えると人のことは言えないので、おあいこですね。】


「ふふっ」


封を開ける前の不安はすっかりどこかへ飛んで行ってしまった。
宗司さんの文字からにじみ出る温かい言葉たちはあたしを柔らかく包んでくれるよう。


【生徒が増えたのは嬉しい悲鳴なんだけど、週末もぎっしり授業が入ってしまっていて、詩子さんに会いに行けないのが残念です】


それも、おあいこでしょ?
あたしだって、本当はもっと早くあなたに会いに行きたかった。


【新しい出会いがたくさんある中で、詩子さんの中での俺の存在がすっかり薄れているんじゃないかと不安になることもあるけれど、毎日電話をくれるので、信じていられます】


毎日の電話をウザがられていないようでほっとする。

あたしばっかり話して、ごめんね。
これからはちゃんとあなたの話もきくから。


【俺、いつもちゃんと言葉にできないけど、いつも詩子さんのことを思っています。夜寝る前に詩子さんの顔を思い出します。好奇心旺盛な目と、休むことなく動く口。どれもかわいくて、早くもう一度見たい。あんまり似ているから、最近康子さんのことをじっと見てしまいます】


あれ、顔がなんか熱い。


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