ラブ☆ロマンス




「蒼くん嫌がらせされてるの?!」

「いやっ違いますよ?
 ただ大人の可愛い彼女がいるからってやっかんでるだけで……相田!いい加減な事言うなよ!?」

「嘘は言ってません!
 部長の友達だってこの間」

「もういいから!練習するぞ!」

「部長!
 なんでこの人庇うんですか?!」

「はぁ… ほら、もうみんな来るから練習しよう」

「――部長!」




 尚も噛みつく相田さんに、吉田くんは頭をガシガシ掻きながら「めんどくせぇ…」と、またまた大きな溜め息。



 そんな中、廊下が騒がしくなってきた。

 他のクラスもホームルームが終わり、移動してるみたい。
 ここに来るのも時間の問題だ。


 確かに練習しなくちゃいけないのに、誰も動かない。


 ……私のせいなんだよね。きっと。




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