ラブ☆ロマンス




「せ、んせい…」


「やっぱり月島だよな?
 なんだ、都築はまだ授業中だぞ?」



 私が中学時代、弓道部でお世話になった長谷川先生。

 今では私が蒼くんに会いに来るのを面白がって、毎回カラカってくる。


「知ってます……先生も授業じゃないんですか?」


 見つかってしまった事に、かなり落ち込む。



「俺はこの時間授業ないんだよ。

 ……よしっ
 終わるまでの時間少し付き合え!」



 ―――こうなると思ってたよ!



「先生…私、実は用事が……」


 私の声が聞こえていないのか。……いや、ただ単に無視してるだけだよねぇ?!



「先生…!」



 ――――はい、完璧無視ですよ。



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