ラブ☆ロマンス
強引に腕を捕まれて来たのは、職員用出入り口。
丁寧に緑のスリッパを出してくれて。
「早くしろ」
……何故えらそうなの…?
スリッパを履いて、パタパタ足音を立てながら着いた場所は、体育準備室。
ガラガラと豪快にドアをスライドさせると、向き合わせて机が四つ並んでいた。
机の上は、プリントなら分厚いファイルやらで埋まってる。
……ほのかにコーヒーの匂いがした。
「とりあえず……これと、」
私にお構いなしにその逞しい腕にドサドサとファイルを抱えていく先生。
「よし、行くぞ!」
……だから、どこへ?
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