花蓮【完結】
んーと、とう、とうご?とうじ、………






「あ、東矢!」


「あれ、覚えててくれてたの?麻美ちゃん」



東矢は総神の幹部で、頭がよかった気がする。


うーん、うろ覚えだけど。

まあ、うろ覚えでもいっか。



「麻美ちゃん、まさかこんなとこで会えるとか思ってなかったー」


「あー、あたしも」


「話したかったよー」


「あはは、なんだその軽い感じ」


「いや、いやまじでまじで」


けらけら笑いながら言うと、東矢は手を思い切り振りながら語気を強める。
それに信司も加わる。


「そーそー麻美はなんか、他とは違うんだよねえ」


「どういうこと?」


「んー簡単には近づけないオーラ出し過ぎてるし」


「なんだそりゃ」


「えー?麻美そうかなあ?私はわかんないけど」


頷きあう信司と東矢に佐緒里が口を挟む。


「佐緒里は友達だからじゃね?男で近付けるの拓斗ぐらいじゃん」


ジュースを飲みながら、信司は佐緒里に言う。
それにあたしが答える。


「そうかな?別に拓斗は中学から知ってるだけで」


「花蓮って言ったら今ここらじゃ有名だからねえ」


「へーそうなんだ」



それにあたしは曖昧に返事をした。
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