花蓮【完結】
正直。


名声なんかには興味が無ぃ。



名声。

それが何になろう。




あたしは花蓮で走れたらどうでもいいんだ。


仲間が一人だろうと、百人だろうと。






「これからあいつ来るんだよなあ」


信司がそう漏らす。
それに反応したのは佐緒里。


「あいつ?」


「ああ、哲ってゆう俺の幼馴染」


「あ!知ってるよ!」


「何で佐緒里が知ってるんだよ?」


「え、こないだ遊んだし」


「は?」




それを目の前で聞いていたあたし。
あっちゃー信司の顔が見る見るうちに強張っていってる。


てか、佐緒里も佐緒里で何で他の男と遊んだこと彼氏に言うかな。


あー関わりたくないぞ、これ。





「哲さんが、麻美のことちょー気に入ってて、たっくんと四人で遊んだの」


「は?何で男と遊んでんだよ」


「別に何もないし、たっくんならいーじゃん」





どういいのか、あたしにはわからないけど。


多分、男と出かけたことを言ってるんだと思いますけど?


まあ、拓斗なら確かに何もないけど。



結局は信司が佐緒里のこと好きだからじゃん。
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