花蓮【完結】
「あー信司、拓斗に佐緒里はあたしに気を遣ってくれたんだよ。
彼氏出来ないあたしに」





咄嗟にフォロー入れてるあたし。


信司はぎろりとあたしを睨む。


…黙っとけってか?



あたしを睨んだ後、佐緒里に確認するように聞く。




「そうなのか?」


「そうだよ、哲さんとあたし全然喋ってないし。カラオケ行って歌ってるだけだったし」



信司は一度溜め息をつくと、

「……佐緒里、お前このまま俺ん家に来い」


そう言った。



「…わかった」


それに頷く佐緒里。



どうにか収まった…?

まじでゴタゴタ勘弁してくれ。



ヤキモチってことは好きってことなんだろうけどさ。


顔をしかめるあたしに小声で東矢が囁く。




「信司と佐緒里いつもこんなだから」




いつも。
はー東矢、大変ですね。




「大変だね」




あたしも負けじと小声で囁く。





「まあ、この後ヤッたら即仲直りっしょ」


「……」


そう、からっと東矢は笑った。
< 52 / 368 >

この作品をシェア

pagetop