花蓮【完結】
下ネタが苦手なあたしは固まるしかなく。


それを不思議そうに見つつも、東矢は注文していたケーキを頬張った。




甘ったるそうなショートケーキ。

あたしは見るだけで胃がムカムカした。






初体験なんて早い子はもう、中学生で済ませている。


あたしは彼氏なんかいなかったし、もちろんあの男とも何もなかったし。


それからも、男はあたしに近付かなかったし。



だからと言って、あたしからも近付くことはなかったし。



友達以上に見ることが無かったから、経験することがなかった。





だけど、それでよかった。


そんな行為、母親を思い出して吐き気がする。









「あ、麻美ちゃん!?」





そこに聞き覚えのある声が降り注ぐ。

つい最近聞いた声。




その声の主はあたしを見て目を白黒させている。


ここにいることに相当驚いているようだ。
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