花蓮【完結】
「久しぶりに会ったから俺と流すんですよ」



哲はくるっとあたしの方に顔を向けて、覗きこむように見る。



「…麻美ちゃん、そうなの?」


「あーうん、そう、そうなの!」


「ふーん…」





あーめっちゃ信用してない目。

確かに少し挙動不審だったかもしれないけど。


何も言わないっての、これはこれで怖いんですが。




「ま、今は普通に話しましょうよ」





あっけらかんと話す東矢。

いや、この気まずい空気。

無理でしょ、これ。



東矢天然か?

天然なのか?








「…トーヤは麻美ちゃんのこと好きなの?」







ドガーーーーーン






爆弾を落としたようなそんな感じ。


哲はいきなり何を言い出すの?



そ、そんなわけないじゃんか。


今日久しぶりに会ったんだし。





哲、まじ意味わからないし。



てか、哲、空気読んで。


てか、あたしを帰らせて。


なのにさ。










「はい、好きですよ」





なんてけろっと東矢が言うもんだからさ。
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