花蓮【完結】
…は、はあああああーーーーーーーー?????????


そんなん初耳ですよ?


二人の顔を交互に見ては、あたしは口をパクパクさせた。








あたしと東矢はタメだから先輩である哲には敬語だ。

その二人の間に火花が散っている。



なんだ、なんだーこれは!!








佐緒里を見ると面白そうな顔をして楽しんでいる。


…あいつ、絶対後でしばく。




にやにやしてる佐緒里から目を離すと、哲が真剣な口調で話しだした。









「俺のが麻美ちゃんのこと大好きだから、ごめん、まじで今回は譲って。
お願いします!」






哲は年下の東矢に、これでもかってぐらい頭を下げている。


あたしもその行動にびっくりして、しばらく何も言えなかった。




東矢も、信司も佐緒里もきっとそう。




哲がどんな人だったかは信司に東矢から聞いてないから知らない。



だけど、きっとそんなことをする人ではないんだろうってのが二人の顔からひしひしと伝わってくる。
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