プレイボーイとのラブバトル?②短編
─キキキーッ
横から車のクラクションの音が
聞こえた。
「へ...?」
横を見るとこれまた立派な車。
夢で見たような気が...
「愛~梨ちゃんっ♪遅刻しちゃうよ?
乗ってく?」
「いっ石川くん!」
車から顔をだした石川くんに
驚いたわたし。
朝から元気そうだな~。
「乗っていかないと遅刻するよ?」
「っっ.....。」
連続で遅刻はヤバいよね。
「...乗らせてください。」
健也くんの口元は少しあがった。
「え.....?」
自動にあいた車。
「乗って。」
健也くんは右に移動して自分が
座っていた椅子をポンポンと叩く。
「あ、うっうん。」
緊張しながら車に乗った。
「すご.....。」
天窓がついていてガラスがピッカピカ。
なんだか高級そうな革で
はりつけられていて...
車に詳しくない私でも分かる。
絶対お高い車に違いない!
石川くんは足を大胆に伸ばして
口笛を吹いている。
「ねえ、石川くん。いつもこの車に
乗っているの?」
「ん?いやー、通学だけ使ってる。
休日はドライブカーとかかな?
ジェット機使ったりするし。」
「そっそう...。」
聞かなければよかった。