プレイボーイとのラブバトル?②短編
なんか世界が違う...
「愛梨ちゃんってさ普段どこで遊ぶの?」
「えっ?う~ん...近所のゲーセンとか...
かな.....?」
「そっか。そうだ、今度一緒に
ケーキバイキング行かない?」
「へっ!?あー、うん。いっいつかね。」
バイキングにいけるほどお金も
ないっつーの。
「健也様。つきました。」
車のドアが開いて驚いて見ると
運転手さんがにっこり笑って車を
開けてくれた。
「あっありがとうございます。」
「いってらっしゃいませ。」
「あぁ。」
石川くんは鞄を受け取ってボーっと
立っている私の背中を押した。
「何ボーっと立ってんの?
行くよ?」
「あっ...うっうん。」
とはいっても...
周りの視線は針のように鋭い。
まるでジャングルを歩いているようだよ。
「愛梨ちゃん?どうしたの?」
「ちょっちょっと酔ったから空気
吸ってから行くから先行って。」
堂々と石川くんと歩けるわけないよ。
「なーに言ってんのッ♪」
石川くんは急に私の腕を引っ張って
口笛をふきながら歩き出す。
周りの視線はすごく怖かった
はずなのに...なんだか
楽しくてこのままどこまでも
歩き続けたいなんて思っちゃった。