千年の追憶*番外編*
「俺は水菊に廻り会うまで、この先もまた、何百年と生きるだろう。
だから、特定の誰かを作りたくないんだ。
単なる慰み者は必要ない。
俺には、水菊以外の女を愛する自信もない。」


炎はじっと俺の話を聞いている。


真っ直ぐな瞳。


「お前は、礼孝に大事にしてもらえよ。
今の見たろ?
なかなか頼れる奴みたいじゃないか。」


「えっ…。」


炎は、礼孝を見上げた。


礼孝はというと、恥ずかしそうに俯いてしまっている。


「ほら!礼孝。何とか言え。」

俺は急かした。

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