千年の追憶*番外編*
礼孝は口をパクパクさせて、顔を赤らめている。


この手の話は苦手…と、言うのが、とてもよく分かる仕草だ。


そんな礼孝に、炎は生真面目な口調で、ハッキリと告げた。


「でも、礼孝様。
ご存知の通り、あたしは早時を想っています。」


礼孝は腹を決めたのか、炎に向き直り、やっとやっと、自分の気持ちを口にした。


「そ…側に…。
炎には、私の側に居てほしいんです。
私が炎を、必要なんです。
炎を手放したくないんです。
私とずっと…一緒に居ては、もらえませんか?
あっ…。いや…。
無理に私を好きになれなんて、そんな事、言いませんから。
今までの関係から一歩進んで、もしよかったら私と共に、この先の道…。
歩んでみては、もらえないだろうか?」


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