二重人格神様






「海鈴様なら大丈夫よ。彼らを追っただけなんだから」


椅子に座る私の肩に手をおき、サラッとメッシュのはいった髪の毛を耳にかけフェイランさんは言う



「仮にも私達の主、帰ってこないことはないから」


「……はぃ。そう、です、よね。でも…あんな怪我もしたので、どこかで倒れてないかとか、不安なんです」


「それも、大丈夫。私達は人間より強いし、怪我をした時の回復力も強い。それに海鈴様は特別だから、もう怪我なんて治ってるわ」



「………」

「あー、またそんなに落ち込んで!海鈴様は約束を守って助けたのよ?それを後悔するってことは約束を守った海鈴様に失礼よ?」


肩にあった手を離し、フェイランさんも椅子に座ると長く綺麗な脚を組みテーブルに頬杖をつく




「もう、そんなことで落ち込むなんて、小鳥ちゃんってば人が良すぎよ」


「…っ」

プニと頬をつつきながら、フェイランさんはニコニコしながら笑う



「お、落ち込みますよ…だって、守るって約束しても…まさか、あんな風になるだなんて、思ってませんでした」



人間界にいた時みたいに、追いかけられる程度で


海鈴さんの背中に隠れていればいいって


まさか、私を庇い怪我をするだなんて…予想外だった


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