二重人格神様




「…そうか」


「あぁ…だから、慰めにもらいに行ってくるよ…そろそろ、彼女達の機嫌も取らないとだし」



「…………」


「じゃあね、フェイラン」



海鈴はフェイランに手をふり、静かに暗闇に姿を消していった





「…………」






そして、残されたフェイランは…海鈴がいなくなった方向を眺めため息をはく




「……馬鹿…だな…本当に」








そんな切ないセリフは…



誰にも聞こえることはなかった―…









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