二重人格神様
第3章

意識







――――――――…
―――――…






「あの、グレン君…本当にいいの?」


「うん」



翌朝、朝食を食べたあと私はアレスに連れられグレン君の部屋に案内された


昨日のこともあるから、グレン君のことを心配していたけれど


部屋を訪れると、意外なことにグレン君は元気だった


目が少し腫れているもの、笑顔を見せてくれ安心したんだけど



グレン君は何を言い出すかと思えば私にハサミを向け髪を切れと言い出し、今に至る




「でも…」


「いいんだよっ…いのりがいるから大丈夫なんだもん」


「……」


昨日の出来事はグレン君の瞳のこと知らず、髪を結んだわたしの責任


それで、あんなことになったわけだし…頼まれたとしても、私は素直に頷けなかったのだ




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