二重人格神様
「あのね、グレン君…無理しなくていいんだよ?私はグレン君の味方だけど…私が言った事を意識して「いいのぉ!」」
「…」
私の言葉を遮り、グレン君は頬を膨らませながら腰に手を当てる
「いのり、僕だってぇ…このままじゃいけないんだっ…あの悪魔達に負けたくないんだもんっ」
「……」
「僕は僕で、いーっぱい!考えたんだよっ」
「うん…」
「いのりのせいじゃないんだ!僕は僕のために切るんだっ!男の覚悟なんだぞっ!」
そう言うと、頬を膨らませたまま私に背中をむけ、その場に座り込んでしまう
「……」
男の覚悟か…グレン君はグレン君で考えたことなんだね。
「分かった。じゃあ、切るよ?」
グレン君がそう言うのなら、切ろう…
もし切って、また昨日みたいになったら私が全力で助ければいい
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