二重人格神様
しかも、分かることこって、な、なに?
自分でも分からない気持ちを海鈴さんは分かるっていうの?
「か…んん」
いや、でも待って。今はそんなことより…
「かい…ん…うっ」
だんだんと深く、情熱的になっていくキス
苦しいけど、頭の中が真っ白になっていく。昨日と同じ。なにも考えてられない
駄目だよ。こんなの…
「ま…てっ」
まって。海鈴さん…
彼の腕を握りしめ、力強く身体を離すと意外にも直ぐに唇を離し彼はコクリと首をかしげる
「待って?…いやだった?昨日は凄く気持ち良さそうにしてたのに」
「なっ…」
私の唇を指でなぞり、意地悪な表情で私を見つめると海鈴さんはにこりと笑う
気持ち良さそうにしてた?わたしが?
「…あっ」
そ、それは否定出来ない。だって、昨日のキスは凄くドキドキしたし…嫌じゃなかったから
だ、だけど、だけど!
「ふ…普通、こんなタイミングでキスなんかしませんっ」
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