二重人格神様
い、一応、喧嘩って言うか…そうゆう雰囲気だったわけで…
いきなり、キスなんて……
そう言う私とは対照的に海鈴さんは、変わらず笑顔で口を開く
「…ごめん。でも、いのりが可愛いことするから、いけないんだよ」
「そ…そんなことっ」
してない。私は、ただ…本当に海鈴さんに勘違いして欲しくなかっただけで…
「あるよ。だから、もっとしたい。助けたらって約束だけど、していいかい?」
グッと私に近寄り壁に私を押し付けると、彼の綺麗な唇が近付いてくる
ちょ……っ!
「…海鈴さんっ」
「目をつぶって。昨日みたいに」
「だ…からっ…んっ」
あぁ、もうだめだ
海鈴さんのキスにもう抵抗できない
その証拠に自然と私は目をつぶってしまってる
いや、それだけじゃない、ざわつく胸の音
身体がフワフワするって言うか、海鈴さんのことしか考えられなくなる
さっきの行動もそうだし、たぶん私は、海鈴さんが好きなのかもしれない
じゃなきゃ、こんなキスされて気持ち良いだなんて感じないもん
本当に、わたし…どうすればいいの?
それから、ずっと私は海鈴さんの甘い口づけをただただずっと受け入れていたー……
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