二重人格神様




朝から気分は下がっていたけど、こんなことで気分があがるなんてげんきんだな


そう思うと、アレスが"行きましょう"とつぶやき歩きだすと私も彼に合わせるように歩く



「いい天気だね、でも残念だな。グレンくん来れないなんて」


「そうですね」




実は、この場にグレン君はいない。最近いつもグレン君といたから、てっきりグレン君も一緒かと思ったのに


僕は行かない!と、言い朝食が終わるなり姿を消してしまった


アレス曰く、僕がいると私がリラックス出来ないからと気を使ったみたい



「本当だよ。今さら気を使わなくていいのに」



「いのり様が大好きですからね」


「そうかな?でも、まぁ…私もグレン君のこと好きだし」


そう言うと、アレスはクスリと微笑み屋敷の外に繋がる門を開ける







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