二重人格神様
「………あ」
おじさん…いじけちゃった…
「ちょっと、なにをいじけてるのよ!いのりはもう大人なんだから、いつまでも過保護になってないの!」
「………」
「もう、全く…あ、そうだ!ごめんなさいね?いーちゃん。それと…荷物ありがとう」
「いえ、暇だったので」
「助かったわ。持ってきてくれたから、帰りにご飯でも食べようかと思ったけど、夕方には仕事に戻らなくちゃいけないのよ。頼んで抜けてきたから」
「あ、そうだったんですか」
「えぇ、この埋め合わせは明日するわね。お父さんを置いて美味しいものでも食べましょう」
「はい!ありがとうございます」
やった。楽しみだ
明日が楽しみにありワクワクしてくる
「あ、じゃあ、おばさんも来ましたし、私は帰りますね。お昼のバスで帰らないと夜までないので」
「あ!そうね!送れなくてごめんなさい」
「いえ、おじさん?また来るからね」
椅子から立ち上がりそう言うと、布団から手だけをだし手を振ってくれる
そんなおじさんに笑いながら手をふり、私はバスに乗るため病室を後にした
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