二重人格神様
勿論、小さな虫とかも苦手ではない
だから、怯える女の子は可愛いと思う
「……」
わたしも、そうなろうかな…わざと。なんて…バレちゃうよね
「…はは」
怯える私を想像すると面白く、苦笑いしながら歩けば河川敷に繋がる階段が目にはいる
「……あ」
そうだ…晴れたんだし…あの岩に行ってみようかな
たぶん、あの女の…じゃなくて、男性はいないだろう
「…うん!」
行きたかったし、行こう!
そう決め、私は乾き始めた道路を歩き階段をかけ登ると
「はぁっ…はぁっ」
あ…良かった。あれだけの雨が降ったのに川は汚れてなく綺麗のまま
そして私の視線の先には、川の隣りにあの岩がある
「…なんか…ドキドキしちゃう…」
高なる胸を押さえ、急いで岩のある階段を降りると…
「……あれ………え?」
その光景に、私は目を疑った
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