二重人格神様
だ、だって……
太陽の光りを浴びる岩の上に、一人の男性がうつ伏せになりながら眠っていたのだ
な、なにあの人…神様の岩なのに…なんて無礼なんだろう
「…………」
足音を立てないように、恐る恐る近づけば、顔は見えないものキラキラと輝く髪の毛の色にドキッと胸がある
「………あ」
銀色に輝き、サラサラと風に揺れる髪の毛
覚えてる、と、言うか…記憶に新しいその姿
「……この人…って」
…龍……神…様?
おばさんが話してくれた龍神様
うそ…二度は会った人はいないって…言ったのに…
「………って」
私ってば、この人が本当に龍神様って事を前提に考えてる
本当に……龍神様…なのかな?
ジャリ、ジャリと石をふみ私はゆっくりと近付く
聞いても…いいのかな?本当に、この綺麗な男の人が…龍神様なのかってことを
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