二重人格神様
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数分後、フェイランさんに連れられある部屋の前で向かい合いながら立っていた
「いい?小鳥ちゃん?今から会うのは冥界の王よ」
唇に手をあて中にいる彼に聞こえないようにささやかれる
「冥界…それって、呉羽さんって方ですか?」
海鈴さんそう言っていたよね…戦争の引き金になった一族で、その罪を背負い名家で罪を犯した神を管理してるって
「あら、よくわかってるのね」
「いえ、少し前に海鈴さんが」
「そう。なら、話しは早いわ。彼も力の強い神だから、なるべく失礼のないように」
「わかり、ました」
「それと、注意することが」
「は、い」
「彼の前で血を見せないこと。すべてを見透かされてしまうから」
血を?
「なんですか、それ」
「いいの!それより、開けるからね」
「あ」
待って、そんな言葉を口にする前にフェイランさんがドアを開けるとそこには真っ黒の長い髪の男性がいた
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