二重人格神様
「…………」
なんだか、少し怖い。けれど、聞いてみよう
ゴクリと息をのみ、岩の前に近付きゆっくりと見上げ、口を開く
「あ…あの…龍神…様…ですか?」
「………ぇ」
そう言った瞬間、ピクリと彼の身体が動きうつ伏せのまま顔だけを私にむけその青い瞳がぶつかる
「あ…キミは…って…わっ!」
「…えっ!?」
ズルッ、ジャバーン!―…
「あ!?」
彼の姿が消え、同時に聞こえるのは水の音
「ま、まさか…」
慌てて岩に周りこみ、様子を伺えば…
「い…た……たたっ」
予想通り。川に浸かり、びしょ濡れの彼がいた
あ…うそ。私がいきなり声を掛けちゃったたからだ!
「ごめんなさい。大丈夫ですか?!」
綺麗な髪の毛がぬれ、少し色っぽい姿に緊張するもの彼に近付けば苦笑いしながら手を左右にふる
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