二重人格神様



「なら、会いにくるんだな。凜も会いたがっている」


「…うん、けど」



「………?」

「会ってしまうと、奪いたくなる。それはしたくない。だから、落ち着くまで、会わない」



「…そう、か」



「ごめん、紫音」


「別に」




それから、数分間沈黙が続いたあと紫音はそのまま自らの世界に帰った




この二人の神、いや、紫音の花嫁を含めた3人の間に何があったのか



それを知るまでに時間はかからなかった





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