二重人格神様

金色の王







ーーーーー…






ん………ここは、何処だろう…



なんだか、酷く冷たくて、硬い



身体も物凄く重くて、上手く動けない




「…おい」

「…ん」



あれ、誰かの声がする。少し荒々しい声



この声は…海鈴さん?



「おい…お前!」


いや、違う。海鈴さんはわたしをそんな風に呼ばない

なら、誰なんだろう?



「起きろよ!人間!」


「に…げ、ん?」




ぼんやりとする意識の中、少し思い瞼を開ければ目の前には誰かがいるのがわかった



「……え」


「あー、やっと目が覚めた。人間はつくづく面倒だ。あれだけで、意識失いやがって」


「………」


「って、きいてるのか!?」


「………あ」


.




< 438 / 460 >

この作品をシェア

pagetop