二重人格神様
こ、この人……昼間の…龍神さま?
でも、待って。あの時の龍神様と少し見た目が違う気がする
暗闇だし、見にくい部分はあるけれど…なんか違う
肩にかかるくらいだった銀色の髪の毛は腰より長い
そして黒くピンポン玉くらいの大きさのある真珠の首飾り
服装は銀色の髪の毛に似合う薄い青と白の公家のような着物
「………」
まさか、龍神様が…あの彼が言っていた海鈴様なの?
相変わらず綺麗すぎる顔に穏やかなオーラ
その姿に唖然としていると海鈴様はライさんに近付きニコリと笑う
「ライ…今回は彼女に免じて罰は問わない。だから、早く皆を連れて帰るんだ」
「か、海鈴様…」
「彼女にも言わないよ。だけど、次はない」
"分かったかい?"と、言う彼にライさんは悔しそうに頷く
「はい…ありがとう、ございます…」
「あぁ」
そう言い、わたしを睨むように見つめると
彼は素早くその場から去っていった
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