私を擽る声
「本当に麻衣はいやらしいコだね。」
意地悪く言う彼を上目使いに睨みつけながら、必死で手を押しのける。
「私がこうなったのは、駿のせいでしょう!」
私の言葉に勝ち誇った笑みを浮かべて、彼は唇を塞いできた。


しばらく私の唇を堪能した後、彼は続きは夜にねと出て行った。
私は帰る準備を終えて家へと向かう。


彼の声はよく通る低音で私の理想の声だ。
付き合うようになって、彼は声一つで私をコントロール出来るようになったらしい。


そして夜には、また彼と彼の声に私はベッドの上で翻弄されるのだ。

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