天使の瞳

「お前が中2やった時、先輩繋がりでお前の中学、俺の中学、色んな奴が集まってバーベキューとかしたん覚えとる?」

「あー…なんかしたような記憶はある」

「で、その中にコイツがおった。つーか、千穂ちゃんも音羽ちゃんもおったで。覚えとる?」


人ごとの話のように聞いてると、不意に言ったカズ先輩の言葉にビックリして目を見開いた。


「え!?本間に?あたしもおったん!?」


案の定、千穂もビックリしたのか目を見開いて声を上げた。


「えーだって、千穂って晃繋がりやろ?音羽ちゃんは拓斗くん繋がりやん。だから来てたんやと思う」


女の先輩はそう言ってあたし達を見た。


「えー…けど覚えないわ。って言うか、音羽とそこで再会してたんやな」


千穂はビックリした半面、笑ってた。

あたしも、千穂同様覚えてない。

その頃からタクとは仲良くて、もう別々になってしまったけど、他の子たちとも一緒に居た。

まだ、4年前なのに全然記憶にないや。


「で、話し戻っけど、それからコイツお前の事気になってたみたいやぞ。俺はあんま知らんけど」


カズ先輩はそこまで言って女の先輩を見た。

お前が話せってな感じで見ていたカズ先輩に気づいた女の先輩は、あぁ…って表情をして口を開いた。
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