年下の不良くん

デパートの中に入って、メンズの階をうろうろしていた

さっきからくれる武蔵くんのアドバイスは、なかなか良くて

この際、武蔵くんが選んだほうが気に入ってもらえるんじゃないかって思うくらいだ

「ねぇ、武蔵くんにピアスってどうかな??」

たまたま通りかかった、メンズの雑貨屋さん

「お、いいんじゃないの??
確か、開けてたよね??」

「うん、開けてる」

「…ピアスにしよう」

どんなのにしようかな

店内に入って、片隅から商品を見ていく

「──私、これにする!!」

一目見て、これだ!!、と思ったピアスを買った

そして、付き合ってくれた二人にお礼を告げ、翔くんが寂しく待っていると思ったので、予定よりかなり早く帰ってきた

「ただいまー」

プレゼントは見つからないように、鞄にしまってある

あれ、いつもなら出迎えてくれるのに…

不思議に思いながらリビングに行くと、ソファーでスヤスヤと寝ていた

その間にプレゼントをクローゼットの奥に隠して、部屋着に着替えた

出来たばかりのコーヒーを手に、ソファーの前に座った

テレビ付けたまま寝るなんて、相当寂しかったのかな

テレビを消して彼の寝顔を見つめていると、家のチャイムが鳴り響いた

わわっ!!誰!?









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