年下の不良くん

インターホンの画面を見ると、なんとさっきまで一緒にいた武蔵くんと優美だった

──ガチャ

「どもども~♪」

「ヤッホー、さっきぶり~♪」

なんて言って驚いてる私をよそに、二人は手を振って挨拶する

「え、二人ともどうしたの!?」

驚きを隠せてない今の私の顔は、かなり間抜けだと思う…

「あのね、外食しよっかってなったんだけどね??
外食するなら、久々にりりかの手料理食べたいなー、ってなって~
来ちゃった♪」

“来ちゃった”、って優美~…

「別にいいけど…
うちは定食屋でも何でもないんだけど??」

私の手料理なんて、二人にご馳走できるような、そんな美味しいご飯屋じゃないんだよ…

「ごめ~んってば
材料は買ってきたから、一緒に作ろ♪」

「わかった」

どうぞ、と二人を中に入れる

あ、そういえば、翔くん寝てたよね??

この騒ぎで起こしちゃったかも…

まぁでも、どのみち武蔵くんがイタズラして起こすんだろうけど…

そんなことを思いながら、私も二人のあとに続いた
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