年下の不良くん
「…何だ、りりか
お前は俺だけでは不服か??」
少し不機嫌な声に驚いて、左にいる爽さんを見上げると、ニヤリと笑っている
「そんなまさか
不服なんて事はありませんよ」
逆に頼りになりすぎるくらいだ
「それより、腹が減っているだろう
何か頼んで食べろ」
爽さんの言葉で、自分がきらびやかな食べ物が乗ったテーブルの前にいたことを思い出す
「あ、そうですね
……わぁ、美味しそう
どれにしようかな~」
「決まった、ウエイトレスに頼んで取ってもらえ」
「はいっ」
食品の種類が多かったため少し悩んだ末、フレンチにした
決まった物を、目の前にいるウエイトレスの方に取ってもらい、直ぐにぱくりと食べる
「…ん~、美味しいっ!!
爽さんっ、とっても美味しいですよ!!」
あまりの美味しさに場所を忘れて、ぴょんぴょんとその場を飛んでしまう
「お前だけだ、料理でそんなに喜ぶのは」
「えー、そんな事はありませんよ
それなら爽さんは何に対して喜ぶんですか??」
「……やはり飯だ」
「人の事言えないじゃないですか、もうっ」
二人でわいわいと騒いでいると、春樹が戻ってきた