年下の不良くん
「なにお前、俺のフィアンセと仲良くしてんだよ」
そう言って春樹が爽さんを睨んだ事を、私は食べるのに夢中で気づかない
「お前が消えたのだから、仕方がないだろう」
「だって、取引先の社長がさ、りりかの事を根掘り葉掘り聞こうとしたからさー」
口を尖らす春樹が、先ほど居なくなった理由が、私のせいだとわかっていたので、よしよしと慰める
「ありがと、春樹
あ、そうだ!!
春樹も一緒に食べようよ」
手を引っ張りテーブルに連れていき、春樹が好きそうなものを取ってもらう
「爽さんは食べないんですか??」
私が隣で食べていてもドリンク片手で、いつ食べるのかと、ずっと気になっていた
「当たり前だ
もしかしたら、今にも取引先の人から声をかけられるかもしれないからな
ここにいる秘書は皆、そんなものだ」
成る程、と私はこくこくと首を振る
「じゃあ、お腹が空いてても、食べれないんですね…」
素直に、秘書という役職が可哀想と感じた私が、少し顔を歪めると爽さんが口を少しあげて付け加えた
「まぁ、食べている奴もいるがな」
どうやら、慰められたらしい