年下の不良くん
「……りりか、もう離れてくな
何かあったら頼んねぇかもだけど、俺に言ってくれ」
頼もしい言葉をこうして何度も言ってくれる翔くんだから、私はまた惚れてしまうのだろう
「うん…翔くんもね」
またこくんと頷いた彼のふわふわの髪の毛を撫でると、気持ちいいのかゴロゴロと唸るように首筋に顔を寄せ付ける
「くすぐったいよ〜」
「……離れてくなよ」
そうして、ちゅっと首筋にキスを落すと私を見つめてくる彼は、年下なのに艶かしく大人の男に見えた
「うん、離れない…」
きっと私の今の顔は真っ赤で、茹でたこみたいになってる…
それを隠すかのように彼の胸に顔を埋めると、その反応を楽しいのか、翔くんはくつくつと笑った
こうしてまた戻る為に、沢山の人を傷つけてしまったことを深く反省している
だけど、自分が出した答えが間違っていると後悔はしていない
だから私は、その傷つけてしまった沢山の人に、これからは沢山の感謝の意を伝えていこうと心に決めた