年下の不良くん
私は、今言われた事が夢の様で、頭が上手く回らない
「…だから、別れるなんか…言うなよ…」
全て言いたいことを言い終わったのか、清水くんは黙り込んだ
私は一つ一つ、今の状況を解決していく事から始めないと、全然話題についていけなかった
「…えっと、清水くんと、別れなくていいの…??」
「…ん」
「清水くんは…私が好きなの…??」
「…だったら何だよ」
耳元で少し低くなる、清水くんの声
「嘘…とかじゃなくて…??
(仮)で付き合うとかじゃなくて、ホントに付き合うの…??」
「あぁ~もぅ!!
そうだよ…!!
何回んなハズい事聞いてくんだよ…!!」
……嘘…ホントに…??
夢なんかじゃないよね…??
「…りりかの返事は聞かせてくんねぇの…??」
恥ずかしいのか、さっきよりも一段と声が小さくなって聞いてきた
「──私も、清水くんの事、好きだよ…??」
あぁ、告白って、こんなに恥ずかしいものなのか
初めてだから、知らなかった
けど、今までのモヤモヤしていた物が、何処かへ飛んでいってしまったみたいに、スッキリした