年下の不良くん
ガチャガチャと、リビングから音がして、私は目を覚ました
何だろう
ケータイを見ると、もう夜の7時
よく寝て、体もしんどくない
熱は下がったみたいだ
リビングに行くと、清水くんに武蔵くん、優美までも来てくれていた
「あ、りりか、おはよう
どう??よく寝てスッキリした??」
「うん、ありがとう
熱、下がったみたいだよ」
「良かった~
りりかの手料理には負けるけど、お粥あるよ」
イスに座らしてくれて、手を合わせて優美のお粥をパクリ
「…美味しい
私のなんかより、断然美味しいよ
ありがとう」
「あはっ、お世辞でも嬉しい♪
みんなは食べたがら、ゆっくり食べてね~」
「うん」
温かいお粥が体をポカポカさせてくれる
「…俺、ポカリ買ってくるわ
あ、ついでにコーラも」
ベッドの脇にあったポカリがなくなっているのに気づいたらしい清水くんが、そう言って立ち上がった
「あ、ありがとう」
ん、と小さく返事だけして清水くんは、出て行った