年下の不良くん
「服とか下着、さんきゅ」
テーブルに朝食を並べていると、お風呂からあがってきた彼に礼を言われる
「いえ、構いません
朝食、食べれますか??」
「うん
てゆか昨日の記憶、熱にやられて途切れ途切れしかねぇ
俺、何で今ここにいるわけ??」
そんなに、しんどかったんだ…
私は彼に、ここまでのいきさつをザッと話した
「──マジで??
うわ、だせぇな、俺」
フッと小さく空笑いする彼に、首を傾げる
「どうしてですか??」
「…秘密だよ
言ったらアンタ、俺を拒否ると思うし」
「はぁ…(??)」
なんか、よくわかんないけど、あまり深入りはしない方が良さそうらしい…
まぁね、今だけの関係だからね
「それよか、食べていい訳??」
コレ、と若干冷めている朝食を指差した
「はい」
そう言うと、モグモグと豪快に朝食にかぶりついた
いっつもひとりでご飯食べてるから、相手がいる事に心地よさを感じた
例えそれが、名前も知らない人だったとしても