鬼龍‐金色の覇者‐
夜の繁華街。
「なあ、何だと思う。あの女。」
「あの女って日向?別に普通と思うけど。…性格以外は。」
肩を並べて歩いている茨輝と龍。
特に目的は無いが、ブラブラと街を歩いている。
二人の話の種となっているのは、姫蝶だった。
「あの匡と藤夜の知り合い。普通、“知り合い”程度に俺等の事、話すか?」
「昔からの付き合いだとか。それなら、別に話さなくても知ってるんじゃないか?そう女に警戒すんなよ。」
「……。」
確かに匡と藤夜が知っているならばそう警戒する事は無い。
けれど茨輝は直感的に思った。
“あの女は普通じゃない”
何故そう思ったのか。
今はよく分からないが、茨輝は確かにそう感じた。
「にしても、美人だよなー、日向って。あれ、ハーフだからかな。」
「…ああ、確かにな。」
「それに変わってるよな。あの匡の誘い断ったし。」
「あれは嫌がったんだろ。」
脳裏に浮かぶのは屋上での事。